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西原町非核反戦平和都市宣言
破壊と殺戮をくり返す戦争をなくし、世界の平和を実現することは、人類共通の願いである。
しかしながら世界的な規模で激化する核軍備競争によって、人類はかつてない核戦争の脅威にさらされている。こうした事態のもとで、核戦争から人類の滅亡を拒む世界の人々は核廃絶と平和を求めて立ち上がっている。
西原町民は、40年前のあのいまわしい戦争を忘れはしない。わたしたちは、世界唯一の核被爆国民として、また、悲惨な地上戦を体験した唯一の沖縄県民として、全ての戦争を否定し、人類の生存を脅かす核の廃絶を世界の全核保有国に強く求めるものである。西原町民は、平和憲法を守り、この町を永久に反戦平和、非核の町とすることを決意する。
これは、平和を希求するわれらの総意であり人類の生存を確実にするために、われらに課された歴史的使命である。
よって西原町民は、平和に生きる権利を真に自らのものにするために、核の廃絶と恒久平和の確立をめざして全力を尽くすことをここに宣言する。
昭和60年12月18日 沖縄県西原町