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令和7年度の内間御殿整備事業では、東江御殿(あがりーうどぅん)を囲う石垣を復旧・復元するための石垣の一部解体工事や、石垣の根元に密着しているフクギの根を切る作業を行います。尚敬王代の最後に行われた改修(1738年)から沖縄戦直前まで存続していた姿に整備するために、経年変化などの影響により、はらみ出したり、ずれたりしている箇所の石垣を一度取り外し、積み直す工事を行うためです。
文化財の整備は、通常の工事とは異なり、石垣の一段一段を調査しながら工事を進めるので、目に見える変化は、ものすごくゆっくりです。「ずっと工事してるのに、全然進んでいない」、「ほんとに整備しているの?」という印象を、持ってる方も多いと思いますが、実際には着実に整備が進んでいます。調査を行うことで石垣の構造、使われている石材の種類や加工方法などがわかり、神殿の整備を始めた当時の人々の意図や工夫もみてとることができます。
今年度の整備では、東江御殿の石垣の北側から北東部の解体工事と、石垣の根石(※1)の状態を確認するための発掘調査と、今回の石垣解体工事箇所に接近しているフクギの根切りを行います。整備箇所は、内間御殿の正面の大きなサガリバナの脇の正面入口から入り、東江御殿の神殿まで行くと、神殿の右側から整備工事の様子を覗くことができます。
3月の半ばごろまで工事を行う予定です。整備期間中も内間御殿の見学や御願は出来ます。安全には十二分に配慮していますが、整備工事箇所には近づかないようにお願いします。
内間御殿見学の際は、駐車場がありませんので、公共交通機関をご利用ください。内間御殿にお越しの際は、内間御殿向かいのコスモス畑もご覧になられてはいかがでしょうか。いま、コスモスが満開に咲き誇っています。
令和8年1月30日
※1 根石とは、石垣の一番下にある基礎となる石のことで、この根石の上に石を組んで石垣を作ります。根石は石垣の一番下にあり、普段は土に埋もれています。