種類 | 未指定文化財 |
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所在 | 西原町字棚原 |
棚原ノロ殿内は、マニシカニービ御嶽(上ヌ嶽)の聖地へ向かう手前に位置し、拝殿そのものは近年改修されている。
拝殿の中には祭壇が設けられ、ミルク(弥勒)神が祀られている。その左側には、国元の神とニレー神の香炉が安置されている。
拝殿の前には、打ち水などに利用されている井戸と、一抱えほどもある大きな自然石がある。この石は、ノロが馬に乗る際に足を掛けた石だと伝えられている。
伝承によると、ノロ殿内に祀られている神々は、ユーヌ神(世の神)でもあるので、旅立ちの時にはここを参拝する慣わしがあった。棚原のミルク祭は、酉年の旧暦8月15日にミルク加那志の誕生を祝っておこなわれる。棚原のミルク信仰は、首里から伝わったといわれる。