種類 | 未指定文化財 |
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所在 | 西原町字我謝、桃原、池田 |
運玉森(方言でウンタマモー、ウンタマムイなどという)は標高158.1メートルで、地質的には島尻層群にシルト質泥岩層と砂岩層からなり、地形的には急斜面からなるピラミッド状の稜線を持つ美しい山容である。
西原町と与那原町との境界に位置し「西原富士」などとも称される。そのため、運玉森は町のシンボルとして町内の各小中学校の校歌や町歌などに取り入れられている。運玉森頂上付近から眼下に集落や町並み、知念半島、中城湾に浮かぶ島々が見渡せ、風光明媚なところである。
運玉森にはその昔、義賊「ウンタマギルー (運玉義留)」が隠れすんでいたという伝承があり、芝居や映画の題材にもなっている。
琉球王国時代、運玉森は聖地「オンタマノ嶽」として信仰の対象となっており、字安室と字桃原では現在でも拝みがおこなわれている。かつて、山は安室や桃原集落のカヤモー(生活燃料・材料の収集地)でもあった。
沖縄戦当時、米軍は運玉森を「コニカルヒル」と呼び、ここでは日米両軍の激しい戦闘が展開された。戦後、不発弾の自然発火でいくどとなく山火事が起きた。