種類 | 未指定文化財(無形) |
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所在 | 西原町字棚原 |
ミルクは仏教で説く弥勒(みろく)菩薩のことで、いつからか、沖縄では古来のニライカナイ信仰と合体して、海の彼方の楽土から豊年を運んでくる五穀の神と考えられ、豊年のことをミルクユー(弥勒世)とかミルクユガフー(弥勒世果報)と称するようになった。
沖縄でのミルク信仰の発祥の地は、首里で「赤田首里殿内 黄金灯籠さげて あれがあかがれば 弥勒世果報」と歌われている。棚原のミルクも首里赤田から伝わったという。棚原ノロ殿内の祭壇には、ミルクが祀られている。
旧暦8月15日には、ミルクの仮面を頭から被り、神衣装を着け、世果報を祈願するミルク踊りをおこなう。また、旧暦12月20日にはウマリトィタティと称して、この年に生まれた赤子らの誕生をミルク神に報告し、健康を祈願する。