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チチンタ(津記武多)グスク

津記武多(チチンタ)グスク
種類 未指定文化財
所在 西原町字小波津

チチンタグスクは字小波津小字世間田原にあり、小波津団地の西方標高60メートルの丘の上に立地している。

伝承によると、グスクの石垣は首里城の築城の際に、手渡しで運び去られたという。しかし、根石(ねいし)や中込め石などグスクの石垣遺構が確認されていないため、もともと石垣のないいわゆる「土より成る城」であった可能性が高いと思われる。

グスクは、ところどころに雛段状に削平された地形がみられる。この地形が顕著に見られる場所は西側で、現在の池田集落に向かう斜面地に造られた曲輪である。この曲輪は西側の防御のために設けられたもので、腰曲輪のひとつとして認識できる。

『遺老説伝』(18世紀前半)によると、チチンタグスクの城主すなわちチチンタ按司は、幸地グスクの城主熱田子に滅ぼされたという。

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